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鉄道設計技士(鉄道土木)を取得する④(専門試験Ⅱ・記述+論文編)

目次

専門試験Ⅱとは

 ここまで来ると、後は記述+論文だけですね!(一発合格を目指す人は、3科目ですが…)

 専門試験Ⅱでは、1問目に「記述式問題」、2問目に「論文式問題」が出題されます。


記述式問題】配点60点(30%)※2021年度~

 記述式は2021年度から新設された問題形式(全4問中3問を選択し、それぞれ小問が4問ある)です。2021年11月15日に過去問が公開されました(2022年度分は2022年12月16日、2023年度分は2023年12月27日に公開)。記述式問題を見てみると、「〇〇について2つ挙げよ」のような短文で回答するようないわゆる記述式回答ではなく、どちらかと言えば2020年度までの専門試験Ⅰの難度が少し高めの学術的穴埋め問題でした。したがって、主観ですが2021年度の制度改正により午前試験(共通+専門Ⅰ)を○×問題または語群問題にすることで合格に繋げやすくし、免除制度により午後試験(専門Ⅱ)の合格チャンスを広げる狙いがあるのかなと思います(午前の難度を午後へ移動させたようなイメージ)。4問の内訳は保線問題2問+土木問題2問です。


業績論文の書き方例】※~2020年度

 2021年度からは廃止されたため記述は割愛します。


論文式問題(旧 見識論文)配点140点(70%)※2021年度~

 「論文式」は、文字数が400字の原稿用紙4枚以下ということで、2020年度までとほぼ変わりません。(801字以上という制約がなくなりましたが、普通に考えれば3枚(1200字)以上は書こうと考えるはずですので…)

 問題の内訳は2020年度までと同様、保線問題2問+土木問題2問の計4問から1問を選択して回答する形式ですので、保線屋は保線問題1問を選択すると思いますが、これまでどおり広く保線についての見識を高めておく必要があります。

 ※2023年度までの見識論文出題傾向↓

※上表の○数字は問題番号を表す

 上表を確認すると、頻出分野(黄色の網掛)とそうでない分野があるのがわかります。覚えるのが大変だという方は、頻出分野の論文だけ押さえて挑むのもアリかもしれませんが、2020年・2021年と頻出分野では無かった、ということもあるので知識の向上という意味でもオールジャンルを押さえるべきでしょう。2022年・2023年は見事に頻出問題でしたね☆


【参考文献】

  1. 解説 鉄道に関する技術基準(土木編)第四版
  2. 分岐器の構造と保守 ―増補改訂版― 佐藤泰生 編
  3. 写真で見る 線路管理の手引き ―検査と対策― 一般社団法人 日本鉄道施設協会

  ⇒一般社団法人日本鉄道施設協会 http://jrcea.or.jp/publication/index.html

  1. 保線問答集(上巻) 鉄道現業社 編
  2. 保線問答集(下巻) 鉄道現業社 編
  3. 新軌道力学 佐藤吉彦 著
  4. 新版 軌道材料 新版軌道材料編集委員会 編
  5. 保線工学<上> 保線工学編集委員会 編
  6. 保線工学<下> 保線工学編集委員会 編

  ⇒株式会社鉄道現業社 https://www.shinsenro.co.jp/books/books.html

  1. RRR 公益財団法人 鉄道総合技術研究所

  ⇒公益財団法人鉄道総合技術研究所 https://www.rtri.or.jp/publish/rrr

  1. 鉄道総研講演会論文 公益財団法人 鉄道総合技術研究所

  ⇒公益財団法人鉄道総合技術研究所 https://www.rtri.or.jp/events/kouen


論文式(旧 見識論文)の模範解答】

 私が公的な書籍や文献等を基に作成した模範解答プリントを販売していますので、そちらも参考にしてください。⇒ https://track-mainte.com/textbook

 ※イチ鉄道事業者の社内規程や個人の見解等は一切反映していないので、信頼度は高いです。また、上記の文献には、鉄道総研の権威らも編集に加わっていることが多いので、回答に対して否定は難しいはずです。

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