若手技術者の中には、特に保線作業が外注化され直接作業に触れたくても触れる機会が少なく、どのように作業が行われているか知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?下記作業の手順は一例ですが挙げておきます。
1.定尺レール交換(木まくらぎ含む)
前提条件:レール運搬、受台の仮設、間の継目板取付け、間のレールボンド取付け、アンチクリーパー撤去、犬くぎ・締結装置味見、事前軌道検測済み
- 搬入路から軽便トロで「レール山越器」「レール吊上げ器」「半コロ」「発電機」「ボルト緊解機」「レール切断機」「レール穿孔機」「グラインダー」等の大型器具を作業現場まで運搬する ※移動距離が長い場合は、小型器具も全て運搬する
- 交換する材料(犬くぎや軌道パッド等)、埋め木を配付する
- 交換する区間の両端の継目板ボルトをボルト緊解機で緩め、継目板を撤去する(信通作業員等がレールボンドをチスで撤去する)
- バールで犬くぎを軌間内は浮かし、軌間外は抜く
- 埋め木打ちで埋め木を打ち入れていく
- 軽便トロを全てオフレールし、レール山越器を新レールにセット、交換位置まで寄せる
- レール山越器を旧レール側へ掛け替え、バールで押しながら軌間外の方へ出す
- 軌道パッドを交換する ※まくらぎ上に異物が介在していないかも併せて確認する
- レール山越器を寄せた新レール側へ掛け替え、交換する
- レール山越器のコロ付きキャッチを使用し、新レールを縦送り、目板を挿入しながら遊間を調整する
- まくらぎ穿孔機で受栓を少し穿孔し、スパイキハンマーや犬くぎ打ち機で犬くぎを打っていく
- 必要があれば、アンチクリーパーを取り付けていく
- 間の調整用レールを当て切りし、レール穿孔・面取りを行う
- 継目板を取り付け、継目板ボルトを緊締する(信通作業員等がレールボンドを取り付ける)
- 旧レールをレールホークで横倒し、サラエで道床整理、コンパクターで道床締固め、跡片付けを行う
- 事後検測、跡確認を行う
<画像引用元>
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