軌道状態管理について学ぶ

軌道管理

 マルタイによる長波長整備やレール削正の削正パターンなど、保線業務の中では、一番学者さん的な要素の強い分野で、苦手意識のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この分野では、難しいことを書こうと思えばいくらでも書けますが、ここでは日常業務で押さえておくべき内容を最低限おぼえておきましょう。

Ⅰ.軌道整備

1.軌道整備の方法

【機械・器具による分類】

 ①人力による整備

  • タコ(土羽板)づき
  • ビーターづき
  • ハンドタイタンパーによる総つき固め

 ②大型機械による整備

  • マルチプルタイタンパー(16頭・32頭):メーカー別(マティサ、プラッサ)、タンピングユニット別(ダブル、シングル)
  • スーパータイタンパー(4頭・8頭・16頭軌陸両用車)

【軌道検測方法による分類】

  • 静的値:手測り、検測装置(トラックマスター、ライトレック、メモレール等)、マルタイ検測装置(マテリアルワゴン、ドクターブルー等)※ただし、マルタイ検測装置は静的扱いとしているが、動的値にある程度追随性がある
  • 動的値:高速軌道検測車(ドクターイエロー、ドクター東海、イースト・アイ、テクノインスペクター、キヤ・キクヤ、クヤ等)

【検測データの活用方法による分類】

 ①相対基準整備

 現状の線形において、ある一定の弦長の範囲で得られた縦距(≒狂い)に対し比較的短い波長に基づいて整備する方法。

  • 目視(拝見)
  • 人力による糸張り(正矢)
  • 基準杭・円度杭による離れ測定
  • 交差法(super130、カーブテレピューター、Hyper300・Grand300等)
  • マルタイによる検測弦(偏心矢)

 ②絶対基準整備

 現状の線形におけるMTT車輪(フロント)の位置にかかわらず、理想の線形の計画線を引くために補正値(Y修正値)をミドルに与えて施工する長波長整備のこと。

  • メジャーリング(ALC等)による復元波形整備
  • 高速軌道検測車による復元波形整備

2.ラボックスによる整正計画

3.大型機械の導入経緯

  • 1953年 マチサ社製マルチプルタイタンパ(MTT)の導入(在)
  • 1962年 レベリング付MTTの導入(在)
  • 1974年 電気軌道総合検測車(T2)(幹)の導入
  • 1979年 電気軌道総合検測車(T3)(幹)の導入
  • 2001年 電気軌道総合検測車(T4)(幹)の導入
  • 2005年 電気軌道総合検測車(T5)(幹)の導入


Ⅱ.レール削正

【機械・器具による分類】

 ①人力による整備

  • グラインダーによる研磨
  • 一頭式レール削正機による継目部の削正:ストレッチャーで確認しながら、主に接着絶縁や溶接部の凹凸を研磨し平滑化するもの。単に人力でスライドさせるものやコンピュータ制御して削正させるものもある。

 ②大型機械による整備

  • 六頭式レール削正車によるグラインディング(ヨシイケ科研機器株式会社):自走では低速のため、軌道モータカーで施工現場まで牽引し、12~16パス程度を削正するもの。
  • 軌陸式レール削正機によるグラインディング
  • スペノ社製レール削正車によるグラインディング
  • 東鉄工業株式会社製レール削正車によるグラインディング(6頭~24頭)
  • リンジンガー社製レール削正車によるミリング

<画像引用元>

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