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保線作業の機械・器具を知ろう

 保線作業に使用する器具って、特殊なものが多いですよね。名前が変わってるもの、分からないもの、呼び名がいろいろあるもの… あいうえお順に列挙します。

 機械・器具以外の専門用語について知りたい方はhttps://track-mainte.com/terminology


目次

あ行

  • 麻袋:犬くぎや金属の発生材料を入れる麻で編んだ袋。頭陀袋やドンゴロスとも言う。
  • アスファルト温度計:アスファルト舗装施工中、内部の温度を測定するもの。
  • アセチレンガスボンベ:レールをガス溶断する際に酸素と併せて使用するガス。アセチレンのみでレールボンドの取付けを行うものもある。
  • アルミレール:アルミ製の軽いレールで、分岐器を縦取りや横取りする場合に使用する。
  • 安全帯:墜落制止用器具の前身。高所作業時に装着し、墜落を防ぐもの。
  • アンカー:ロングレールを取卸す際に、ワイヤーを引っ掛けるためにレールに固定するもの。
  • 安全ピン:安全ロープを張るための金属製のピンのこと。ロープスティックとも言う。
  • 安全ロープ:境界線の目印として張るための虎模様のロープ。
  • 一輪車:器具等を運搬するためのタイヤが付いた運搬車。
  • 一頭式レール削正機:レール上を転がし、砥石やフライスカッター等でレール頭頂面の凹凸を削正する機械。
  • 犬くぎ打ち機:電動で犬くぎを打つ機械。エンジン付きのビーガンタイプもある。
  • 犬くぎ抜き機:油圧で犬くぎを抜く機械。
  • インパクトドリル:バッテリーで動く穿孔ドリルのこと。
  • インパクトレンチ:バッテリーで動くボルト緊解機のこと。
  • ウエス:器具の油汚れなどを拭き取るための布切れ。ボロ布とも言う。水分を拭き取りやすいペーパーウエスもある。
  • 魚口スパナ:分岐器のポイント先端部のロッド等のナットを緊解するための魚の口のようにギザギザになっているスパナ。ワニ口スパナや蛇口スパナとも言う。
  • ウォーキングメジャー:レール上を転がして距離を測定する機械。デジタルタイプもある。
  • 受台:交換レールを線路脇に置いておくための半コロ。
  • ウマ:ショベルの先端がギザギザ(ダンプスコップ)になっていて、柄の部分に細い綱が2本繋がっているもの。バラストをかき上げるために綱を他の2人が引っ張って使用する。ブルスコップやモンゴルと呼ぶ場合もある。
  • 埋め木打ち:埋め木を打ち込む専用の細くて四角いハンマー。カチコミとも呼ばれる。
  • 埋込栓:PCまくらぎの受栓が目詰まりしたり、ねじ山が不良になった際に、ハンマードリル等で強制的に破壊した後、新たな受栓として設置する。
  • Sバール:腰ぐらいまでの長さが短いバール。小バールとも言う。
  • 応急処置器:レールが折損した場合に、その破断部を押さえて、徐行で列車を通すための器具。
  • 大ハンマー:叩く部分が太いハンマー。
  • 帯:軌道材料をクレーンで吊る際に縛るもの。
  • 折尺:折りたためるポケットサイズのスケール。保線尺と土木尺に分かれているものもある。

か行

  • ガイドローラー:曲線区間でロングレール設定替を行う際に、一定間隔でまくらぎの受栓に設置し、レールの腹部にローラーを当て、設定替で移動させやすくすると同時に、曲線による内方変位を発生させないように押さえるためのもの。下記製品は“転倒防止ローラー”と呼ばれる。
  • 角スコ:先端が四角いショベル。緩んでいるバラストや土、アスファルトをすくうのに向いている。
  • 角点定規:車輪フランジの角点がトングレール頭頂面より上になっていないか確認するための定規。2種類ある。摩耗判定定規とも言う。
  • 掛け矢:樹脂やゴム製のハンマーで叩く力を抑えて衝撃だけを与えるためのハンマー。
  • 鎹(かすがい):レール溶接の際に、溶接中にレールがズレたり伸縮しなかったか確認するため、溶接しようとするレール同士の腹部に印を入れ、確認するためのコの字の金属製の器具。
  • 片口スパナ:長柄のスパナで片方がスパナになっており、反対側は細くなっているもの。
  • カッチャー:バラストを掻き均すための先端が三角形になっている器具。
  • 鎌:雑草を手で刈るためのもの。手鎌とも言う。
  • 仮ボンド線:レール交換で破線する際、付近の踏切を鳴動させないために、破線時も導通させておくためのレールボンド線。レール底部に金具で固定するものと溶着させておくものがある。
  • かんざしレール:軌道モータカーや分岐器などを横取り(横方向に移動)させるためのレール。軽いレールを用いる場合が多い。
  • 雁爪(ガンヅメ):バラストのかき上げやかき均しに使用する鉄製の爪がついたもの。万能ぐわのこと。
  • 軌間整正器:左右レールを掴んで、調整する器具。ねじ式と油圧式がある。
  • きしみ判定定規:レールのきしみ割れ長さを測定し、不良度合を判定するコマ状の定規。
  • 軌道自転車:軌道上をカートのように走行するもの。足でペダルを回すレールサイクル、電動で動くレールカート(軌道自動自転車)などがある。2人乗り、4人乗りがあり、前進と前後進タイプがある。
  • ギムネ:犬くぎを打ち込むために手で回して穴を空けるドリル。
  • キャプタイヤコード:主に発電機の三相電源を延ばすための延長コード。
  • 草刈り機:チップソーやナイロン刃を回転させて雑草を刈る機械。刈払い機とも言う。
  • グラインダー:砥石を回転させレールを研磨したり、フローを除去したり、レール端部を面取りしたりする電動工具。片手で持てるサイズのものをハンドグラインダーと呼ぶ場合もある。
  • クランプ:足場を組み立てる際の単管どうしを固定するための金具。縦横の向きを変えられるタイプのものを自在クランプという。
  • クロスレベル:クロスさせたスケールのことで、道床の深さなどを測定するもの。
  • 軽便トロ:左右レールに載線し、重量物等を運搬する台車。鉄製や軽量のジュラルミンタイプもある。
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  • ケミカルアンカー:PCまくらぎの受栓を破壊せずに、内部を電動ワイヤーブラシで清掃後にカプセルを砕いてボルトを挿入すると、ねじ山が再生する。
  • 限界ローラー:建築限界を支障していないか転がして確認するための器具。
  • 剣スコ:先端が尖った一般的なショベル。かき出しに向いている。
  • ゲージタイ:一般区間の軌間保持のために使用する。
  • コア抜き機:コンクリートを筒状に切り目を入れるための電動工具。
  • コテ:アスファルト舗装で、事前に加熱しておき、熱を与えて部分的に圧着させたい場合に使用するもの。
  • コロ棒:交換したロングレールを設定替で移動しやすくするために、一定間隔で軌道パッドの代わりに、筒状の鉄製の棒を置き、レールを滑らすためのもの。
  • コンクリートカッター:アスファルト舗装などを切断するための機械。
  • コンパクター:道床を締固めする機械。プレートランマーとも言う。
  • コンベックス:10m以下の腰に固定したりして使用するスケールのこと。
  • コードリール:100Vコンセントのコードを巻いているもの。ドラムコードとも言う。俗に太鼓と呼ぶ場合もある。

さ行

  • 作業床:高所作業を行う際の安全設備の一種。保線では単管足場を用いる。単管、クランプ、鋼製足場板、桟、手摺、幅木、落下防止ネット等で構成される。
  • 尺金(さしがね):水糸とレールに高低差がある場合に、水糸のラインをレールに印付けする際、位置ずれしないために使用するL字の定規。
  • サラエ:散らかったバラストを整理するための八ッ矢熊手のこと。ガンジキとも言う。
  • 酸素ボンベ:レールをガス溶断する際にアセチレンと併せて使用するガス。
  • サンダー:俗にグラインダーと同意で使われるが、狭義では、切断用で使用する場合にサンダーと言う場合がある。
  • 三点棒:高低狂いと通り狂いを測定するための棒。コマで測定する場合もある。
  • シクネスゲージ:数㎜以下の狭い隙間を測定するための何枚もセットになっている薄い定規。
  • 篠(しの):番線を回転させ、括り付けて固定するためのもの。ラチェットレンチの対側が、しの付きのものもある。
  • シフトゲージ:特に有道床部などの通り整正では何㎜移動させたか分かりづらいため、先端に磁石が付いたワイヤーをレール腹部に付けて、移動に伴う巻取り量を目盛で表示させるゲージ。
  • シム:継目の段違いを補正するためにレールのあごに挿入する薄い鉄板のこと。
  • ジムクロ:レールの横くせを矯正する、ねじ式や油圧式のレール曲げ器。30kg、37kg、50kg用がある。元は横くせ矯正のための器具であるが、レール曲げのために使用している経緯もあり、レールベンダーと同じ用途となっている。
  • ジャッキ:レールをこう上させたり、通り整正するための器具。ねじ式の豆ジャッキやトラックジャッキ(スクリュージャッキ)、油圧式の油圧ジャッキやジャーナルジャッキなどがある。
  • ジャッキ棒:ジャッキをこう上させるために挿す棒。
  • 集塵器:まくらぎの木くずなどを吸うための機械。
  • 小スパナ:片手で扱う短いスパナのこと。小スと略して呼ぶこともある。
  • 小バール:Sバールのこと。
  • 照明:灯光器のこと。
  • 水平器:門扉やフェンス、注意柵などの水平を気泡で確認すための器具。
  • 隙間ゲージ:遊間を測定するための斜め状の定規。
  • スコヤ:レールの直角定規のこと。レーザースコヤもある。大曲(おおがね)とも言う。
  • スタッフ:レベル測量する際に目盛を見やすくした棒状のスケール。
  • スタンション:墜落制止用器具を取り付けるためのもの。レール上を転がせて移動できるタイプがある。ハイマウントのコロ付キャッチという場合もある。
  • ストレッチャー:レール踏面測定器のこと。レール頭頂面測定器とも呼ばれる。
  • スパイキハンマー:犬くぎを打ち込むための柄が長いハンマー。
  • スパークシャッター:レール切断機の火花を押さえるための鉄板。
  • スーパートロ:軌道自動自転車(レールカート)に牽引して使用する専用トロ。
  • 線間デジタル測定器:軌道中心間隔を測定するための器具。デジ棒とも言われる。

た行

  • タイタンパー:バラストをつき固めるための機械。マルタイ(MTT)と区別するために、ハンドタイタンパー(HTT)と言う場合もある。
  • タイヤ:ロングレールを取卸す際、卸し終わりの衝撃を吸収するために千鳥に6個程度置く。
  • 短バール:犬くぎがバールでは抜けない場合に、犬くぎに引っ掛けてハンマーで叩く力で犬くぎを浮かすためのバールの先端部だけの器具。バールタガネや豚の爪、豚足とも言う。
  • チェーンソー:チェーンを回転させて雑木を伐採するための電動工具。
  • チスタガネ:ハンマーで叩いて継目の遊間の目を割ったり、レールに取付けられたレールボンドを落とすためのもの。元来は、コンクリートやブロックを斫るためのものである。コルセットやセットハンマーとも言う。
  • チッパー:アスファルト等を砕くための電動工具。仮張りなどの薄いときに使用する。
  • 釿(ちょうな):小さい鍬のような形状で、木まくらぎの食込みを削り滑らかにするもの。チョンナと呼ぶ場合もある。
  • チルホール:ロングレールを金具とワイヤーで引っ掛けて、引っ張る器具。元来、疋き屋が使用していたもの。
  • ちんちょ:ガードレールを吊るためのフックに綱が繋がっているもの。元来、農機具として使用されているもの。
  • 墜落制止用器具:高所作業時に装着し、墜落を防ぐもの。
  • 低ローラー:ロングレール等を受台に載せた後、温度伸縮しやすくするためにレール下に固定するローラー。特に薄いものを低床ローラーと呼ぶことがある。ロングレールを縦移動させる場合にこの上を転がす場合もある。
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  • 手歯止め:軌道モータカーやトロの車輪が転動しないよう挿し込んで固定する車輪止め。
  • 手ハンマー:俗にトンカチと呼ばれる洋くぎなどを打ち込むためのハンマー。
  • 手回しハンドル:分岐器のモーター部に挿して手動で転換させるためのハンドル。
  • 点検ハンマー:締結装置や継目などのボルトが緩んでいないか打音で確認するための細いハンマー。
  • 電動のこぎり:木材を切断加工するためのもの。丸ノコとも言う。
  • テーパーゲージ:隙間ゲージの薄いタイプ。
  • テープ:レールの長さ等を測定するためのメジャー(巻尺)。スチール製やグラスファイバー製、ナイロンコーティングなどがある。
  • 灯光器:発電機に接続する照明器具のこと。
  • 通り整正器:油圧で通り整正を行うもの。
  • 土嚢袋:少量の土砂やバラストを入れて運搬したり、線路に敷き詰めたり、流出防止用に積み重ねたりするもの。
  • トルクメーター:電気転てつ機に挿し、回してトングレールを転換させる際の転換トルクを測定する機械。
  • トルクレンチ:あらかじめ設定したトルクでナットを締め、そのトルクに達した時に音が鳴り、それ以上のトルクにならないようにするレンチ。
  • 豚足:短バールのこと。
  • トン袋:大量にバラストが必要な場合で、予備として現場に仮置する場合やダンプトラックだけでは時間がかかる場合に入れておくもの。トンパックとも言う。

な行

  • 鉈(なた):細い木や竹などを叩き切るためのもの。
  • 荷締め器:トラックの荷台に積んだ荷物をワイヤー等で締め付けて固定させるためのもの。
  • 担い棒:重量物をロープ等に通して人力で担いで運搬するための棒。
  • ネコ車:片側レールに載せて重量物などを運搬するための台車。
  • ノギス:トングレール先端部の車輪接触位置の摩耗等を測定するもの。デジタルもある。
  • 鋸(のこぎり):雑木を手で切り落とすためのもの。電動タイプもある。
  • 鑿(のみ):ハンマーで叩いてまくらぎを部分的に削るためのもの。

は行

  • パイスケ:少量の土砂や一時的に回収しておくためのザル状のカゴ。
  • パイプレンチ:モンキースパナと仕組みは同じで、口が縦向きになっていて、モンキーより強力なレンチのこと。パイレンと略す場合もある。
  • 馬鹿棒:一定の長さを確認するために合わせて切断するか、印を入れておく木材のこと。サラエ等でもこの使い方をする場合がある。
  • バタ角:大きめの角材。
  • 発電機:コード付きの電動器具を動かすためのエンジン。EGとも呼ぶ。
  • パッド切り:軌道パッドをレールやタイプレート、まくらぎから剥がすときに使う細いヘラ。パッド取りとも言う。
  • パンコ:まくらぎを1/3に切ったブロック。
  • 半コロ:まくらぎを半分に切ったブロック。半スリ、ハンス、半スコとも言う。半スリは、受台(サンドル)に使用するまくらぎのことをスリッパと呼んでいたことによる。
  • 番線:針金のこと。番号で太さが決められている。
  • パンセッター:パンドロールのインシュレーターを挿入するためにPCまくらぎの位置を微調整するためのもの。
  • 搬送器:主にパンドロール締結のPCまくらぎを吊って軌道上で縦移動させるためのもの。
  • パンプーラー:パンドロールのばねクリップを脱着させるためのもの。
  • ハンマードリル:コンクリートを穿孔する太めの電動ドリル。
  • バール:犬くぎを抜くための鉄道用バール。バール台が一緒になったタイプを安全バールと言う。
  • バール台:犬くぎをバールで抜く際に、下に置いて台にし、力をかけやすくするための金具。
  • 標準ゲージ:軌間ゲージと水準器を兼ねたもので、軌間狂いと水準狂いを測定する器具。最近はデジタルが主流。
  • ビータ:ツルハシの片側がハンマー状になっているもの。先端で締まったバラストを緩めるもの。片鶴ともいう。
  • フォーク:除草後、用地外などの側溝に落ちた刈り草などを拾うための器具。
  • 豚の爪:短バールのこと。
  • ブラシ:ワイヤーブラシ等でレールやボルト類の錆や油汚れを除去するもの。
  • ブロワー:砂や落ち葉をエアーで吹き飛ばす電動工具。
  • 分岐器運搬用担車:分岐器1組を軌道上で縦移動させる場合に乗せる台車。
  • 噴霧器:除草薬を人力で散布するための道具。手動式やバッテリー式、エンジン式がある。
  • 分路器:主に発電機の三相電源を二股や四股に分流させるためのコード。
  • プーラー:狭隘部の犬くぎを抜く場合に使用するもの。天の字ともいう。
  • ヘラ:レールや床板など金属上に付着したゴミや油を剥がし取るためのもの。スクレーパーとも言う。
  • ボックススパナ:T字型のスパナで、取ってを回してナットを緊解するもの。
  • ポリモルタル:スラブやPCまくらぎを補修する際の隙間充填材。
  • ボルト緊解機:電動でボルトナットを緊解するための機械。
  • ポンチ:ハンマーで叩いて、レール等の金属に小さな凹みをつくる先端が尖った金属棒。それ自体を押し込んだら打ち込めるオートポンチというものもある。
  • ホーム限界定規:ホーム限界の高さと離れを測定するための器具。

ま行

  • 巻上げ器:山越器の上に乗せて、レールを吊るためのチェーンブロックのこと。
  • まくらぎキャッチ:まくらぎを掴んで運ぶためのもの。ハッカーとも言う。PC用と木用がある。
  • まくらぎ穿孔機:犬くぎを打ち込むための穴を空ける電動ドリルのこと。
  • まくらぎ抵抗力測定器:油圧で道床横抵抗力を測定する機械。
  • 摩耗判定定規:角点定規のこと。
  • マンボウ:材料の足場や間のかまし木に使う角材のこと。厘木(りんぎ)ともいう。
  • ミカンカゴ:一時的にバラストや組んだ締結装置などを入れておくための四角いカゴ。
  • 水糸:高低狂いや通り狂いを測定したり、ロングレールふく進検査を行う際に張る糸。
  • 密着力測定器:トングレールの密着力を測定するもの。
  • 目板:遊間整正する際に指定した遊間量を保持するために嵌めておく同じ厚さの鉄板のこと。
  • 目取り棒:遊間に挿し、ハンマーで叩いて遊間を広げるための大きめのチスタガネのこと。
  • モンキースパナ:ねじを回して口の径を変えられるスパナ。

や行

  • 遊間整正器:片側のレールを引っ張って適正な遊間量に戻す器具。ねじ式や油圧式、機械式がある。
  • 誘導灯:道路の交通整理や重機の誘導を行う際に使用する合図灯。
  • 養生テープ:踏切の緩衝材として添木に代えてネオプレーンゴムを使用する場合に、アスファルト舗装の転圧が完了するまでの間、本線レールにネオプレーンゴムを固定しておくために貼るもの。
  • 溶接機材:テルミット溶接やガス圧接、エンクローズアーク溶接用の機材。
  • 四つ頭くぎ:受台の上に置いたレールが倒れないように押さえるために打つ頭が四角いくぎ。踏切の緩衝材として使用する添木をまくらぎに固定するためにも使用する。

ら行

  • ラチェットレンチ:かけなおさずにナットを緊解できるレンチ。スパナタイプもある。
  • ラッカースプレー:電気ケーブルの存在を明示させるためや踏切仮張り時の幅員明示として、一時的に塗色しておくために使用する。
  • ランマー:俗にコンパクターのことを指すが、本来は上下に動き叩いて締め固める機械のこと。
  • 両口スパナ:両側がスパナになっている柄が長いスパナ。
  • 厘木(りんぎ):材料の足場や間のかまし木に使う角材のこと。マンボウともいう。
  • リーマ:継目のボルト穴を面取りする工具。手動と電動がある。
  • レーキ:アスファルト等を均すためのグラウンドで使用するトンボのような木製の器具。
  • 列車動揺計:列車の車軸上の位置に置き、上下動揺と左右動揺を測定する電子機器。
  • レール温度計:レールの温度を測定するもの。ポータブルの置くタイプと非接触型がある。
  • レールキャッチ:山越器のチェーンブロックのフックに取付け、レールを吊り上げるためのもの。レールを縦移動できるようにローラー付きのコロ付キャッチもある。
  • レール緊張器:ロングレール区間内のレールを交換するために軸力相当分の緊張力を与えたり、作業中の温度変化でレールが伸縮しないよう保持するためにレールに緊張力を与える器具。圧力計、油圧ホース、シリンダー、ロッド、クランプ台、レールクランプ、スピンドル等の部品で構成される。
  • レール切断機:レールを切断するための機械。砥石タイプが主流だったが、最近はチップソータイプもある。
  • レール穿孔機:継目のボルト穴を空けるための機械。
  • レール探傷器:超音波の探触子でレール内部の欠陥を探す機器。
  • レール吊上器:レールキャッチで吊り、巻き上げる器具。
  • レール踏面測定器:継目部前後など、レール頭頂面の凹凸量を測定し、紙に印字するもの。1mと2mタイプがある。ストレッチャーとも言う。
  • レールホーク:レール腹部を挟んでレールを倒したり、起こしたりする器具。
  • レールボンド取付け器具:プロパンやアセチレン等のガスボンベで加熱し、レールボンドをレールにロウ(はんだ)で取り付けるもの。鉄道事業者によっては保線部門で補修を行う場合がある。
  • レール曲げ器:ねじや油圧でレールを曲げるための器具。ジムクロとレールベンダーがある。写真はレールベンダーであるが、元は金属をプレス加工で曲げるベンダーという機械があり、それをレール用につくられた器具。
  • レール摩耗定規:分岐器トングレールやEJトングレール、クロッシング等の摩耗量を測定する器具。当て金やデジタルタイプがある。
  • レール山越器:レールを門型状に跨いで交換したいレールを吊り、移動させるためのもの。

わ行

  • ワイヤー(ロープ):ロングレールを卸すために、アンカーに引っ掛ける30mの太いワイヤー。

 非常に多くの機械・器具がありましたね。今回は、重機などの大型機械や一般的なマーカー、ほうき等の道具の記述は割愛しました。本を開いて調べるのが面倒だという方も少しでも読んで参考になれば幸いです。


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