諸標も種類が多くあり、また技術基準で定めているものは少ないため、鉄道事業者独自のものが特に多くなっている。また、それほど仕様を指定していない場合があり、それ故、鉄道事業者内でもバラつきが生じてしまうなど、若手技術者にとっては把握しづらいものとなっているのではないでしょうか。加えて、管理箇所と保守箇所(=保守管理区分)が曖昧で余計に煩雑になっていると推察されます。保線が携わるものだけを抜粋して私なりに整理しておきます。(踏切諸標除く)
※ここでは、主に保線が管理するものを線路諸標、運転士が活用するが保線が保守するものを運転諸標と区別しておきます(技術基準の線路標含む)。
目次
技術基準が定める線路標
- 車両接触限界標(運転用諸標類)
- 距離標
- 曲線標
- こう配標
線路諸標
- 速度制限標識・解除標識(運転用諸標類)
- 徐行解除目標(運転用諸標類)
- 作業表示標(運転用諸標類)
- 運転規制始端標(運転用諸標類)
- 運転規制終端標(運転用諸標類)
- てい減標
- 伏び標
- 停車場区域標
- 停車場中心標
- 境界標
- 臨時信号機
- 軌道中心間隔抵触標
運転諸標(運転用諸標類)
- 一旦停止標
- 気笛吹鳴標
- 停車場接近標
- 列車停止位置目標
- 逸走注意警標
その他の建植諸標
- 用地界標(土木)
- 用地基準標(土木)
- 誤出発防止標(信通)
- 車止標(信通)
- 鉄道防備林標(土木)
- 水道管埋設標(都市)
- 電らい埋設標(電力)
- 埋設ケーブル標(信通)
<画像引用元>
- 株式会社保安サプライ https://www.hoan-supply.co.jp/products/railway
- 京都鉄道博物館 https://www.kyotorailwaymuseum.jp
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