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軌道材料の種類・用途を知る⑩(踏切構造編)

 軌道材料もどんどん増えてきて、種類ごとの適用が分かりづらくなっていませんか?特に、PCまくらぎやレール締結装置の種類が多く、覚えにくいですよね?

 現在、何があって、どういった場合に使用するのか、順番に整理していきたいと思います。

 ※長さや曲げ加工の違いなど、細かい種類については割愛しています


目次

踏切構造

【踏切舗装種別】

(木造り)

  • 敷板:敷板を何枚も重ねて敷き並べ設置する。
  • 古まくらぎ:中古の木まくらぎを敷き並べて設置する。

(アスファルト)

  • アスファルト:いわゆる合材と呼ぶもので、加熱アスファルト混合物で舗装する。
  • 仮張り:工事中、短時間で撤去・復旧できるように舗装厚を薄くした状態。約50㎜厚。
  • 本張り:工事が完了した際に恒久的に舗装する状態。約150㎜厚。
  • まくらぎ:木まくらぎ(継目用が一般的)
  • ガードレール:踏切ガード
  • その他:緩衝材(添木や樹脂、ゴム)、縁木(樹脂製もあり)などを使用

(コンクリートブロック)

  • 1号
  • 3号
  • まくらぎ:木まくらぎ(間隔は600㎜)
  • ガードレール:踏切ガード

(連接軌道)

  • K1型:舗装板の締結装置周りが凸型で、締結装置で軌間整正ができない。
  • K2型:舗装板の締結装置周りが凸型で、タイプレートで軌間整正ができる。
  • K3型:締結装置ライン全体が広く凸型で、クサビで軌間整正ができる。
  • KL型:重軌条化に対応するために、K3型の上下分割式となっている。
  • まくらぎ:なし
  • ガードレール:なし
  • その他:樹脂ブロック形式は東京式(50Nのみ)、大阪式、大阪式Ⅱ形がある。

(総研式)

  • 6号PC用(現在は製造していない)
  • 専用まくらぎ用(3号PCも可)
  • まくらぎ:専用PC、3号PC(間隔は500㎜)
  • ガードレール:なし
  • その他:移動防止金具は初代、二代目、三代目がある。

(組立式)

  • 組立式:
  • まくらぎ:3号PC、6号PC(間隔は500㎜)
  • ガードレール:なし

(平板ブロック)

  • 平板ブロック:フランジウェイの間隔材はボルトナットで緊解して調節する仕様になっているが、古いものが多く固着していることがある。
  • まくらぎ:木まくらぎ
  • ガードレール:なし

(ゴム製)

  • KG式:清田軌道製の舗装。まくらぎは専用PCまくらぎとする。ガードレールはなし。Kは“清田”、Gは“ゴム”の頭文字。
  • まくらぎ:専用PC(間隔は500㎜)
  • ガードレール:なし

  • ストレール式:
  • まくらぎ:3号PC、6号PC(間隔は600㎜)
  • ガードレール:なし

  • オムニ式:
  • まくらぎ:3号PC、6号PC、木、合成(間隔は457㎜)
  • ガードレール:有無両方

(レジン)

  • 工事用ボーダン:

  • ラダーボーダン:

  • 歩行者用U-ボーダン:

  • 分岐器ボーダン:

  • 改良型ボーダン:従来の支承ブロックが不要になったボーダン。
  • まくらぎ:3号PC、6号PC、特殊PC(間隔は600㎜)
  • ガードレール:なし

(簡易舗装)

  • 一代目:護輪がエキスパンド、調整木材が厚く100㎜、PC鋼棒が外軌版全体で一体化。
  • 二代目:護輪がゴムシュート、調整木材が10㎜と20㎜、PC鋼棒が外軌版全体で一体化。
  • 三代目:護輪がゴムシュート、調整木材が10㎜と20㎜、PC鋼棒が外軌版1枚で1本。
  • まくらぎ:3号PC、6号PC(間隔は500㎜)
  • ガードレール:有無両方(フランジウェイ幅は通常より広めで約80㎜ある)

(ゴムチップ)

  • KF式:清田軌道製の舗装。自動車は通行不可。Kは“清田”、Fは“フレキシブル”の頭文字。
  • まくらぎ:3号PC、6号PC、一般形PC(間隔は550㎜)
  • ガードレール:なし

(DK式)

  • DK式:

【踏切保安設備】

  • 踏切注意柵:踏切の存在や幅員を表示するための柵。
  • 幅員明示線:車道や歩道の幅員を明示するためのライン。
  • 立入禁止線(ゼブラマーク):視認性が悪い踏切などに立入禁止を促す縞状の表示。
  • 落輪防止壁:自動車が踏切外へ脱輪しないために設ける縁石のような設備。
  • 落輪復旧スロープ:自動車が脱輪した際に復旧するためのスロープ。
  • 歩車分離ブロック(歩車道境界ブロック):車道と歩道を区別するための設備でコンクリート製やゴム製などがある。
  • 踏切ガード防護工(護輪ラバー):フランジウェイに物を挟まないよう防護するゴムシュート。
  • 踏切止まれ標:通行者に一旦停止を促すための標識で視認できる位置に設置する。
  • 大型トレーラー通行注意標(かまぼこ型踏切標識):踏切内の縦断勾配により大型トレーラーの底部を支障する恐れのある踏切に設置する標識。
  • 踏切通行注意看板:踏切長が20m以上の踏切に鳴動時の注意喚起を促すもの。

(踏切その諸材料)

  • 踏切緩衝材:一般的にはヒノキやヒバ等の添木を使用するが、樹脂とゴムを使用する事業者もある。
  • 縁木:踏切端部のアスファルトが崩れるのを防ぐもの。木材や樹脂を使用する。

(参考文献)

  • 解説 鉄道に関する技術基準(土木編)第四版
  • 新版 軌道材料 新版軌道材料編集委員会 編

<画像引用元>


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