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軌道材料の種類・用途を知る⑦(その他諸材料編)

 軌道材料もどんどん増えてきて、種類ごとの適用が分かりづらくなっていませんか?特に、PCまくらぎやレール締結装置の種類が多く、覚えにくいですよね?

 現在、何があって、どういった場合に使用するのか、順番に整理していきたいと思います。

 ※長さや曲げ加工の違いなど、細かい種類については割愛しています


目次

その他諸材料

【一般区間に使用する材料】

(アンチクリーパ)

 木まくらぎ区間の勾配区間や、ふく進が著しい箇所、分岐器介在LRなどの不均衡な箇所に取り付けることがある。木まくらぎ用やPCまくらぎ用、コンクリート道床区間用、パッド付などがある。

  • A形(ヘンギ形):一般区間用。現在は使用されていない。
  • B形(くさび形):一般区間用。現在、唯一使用されている種類。
  • C形(フェア形):ガードレール等があり、A形やB形では取付け不能の箇所に使用されていたが、現在は使用されていない。

(座屈防止板)

  • ホスロー形
  • SE形
  • 矢板打込み形

(チョック)

  • チョック:木まくらぎ曲線区間でタイプレートが敷設されていない箇所においてレールの小返りを防ぐための木材。俗にネコという。

(各種くぎ類)

  • 四つ頭くぎ:踏切の木張りや添木を木まくらぎに固定するための頭が四角いくぎ。
  • チョックくぎ:チョックを木まくらぎに固定するための頭が丸いくぎ。
  • コーチスクリュー(スクリューくぎ):ねじ山がある丸くぎ。
  • 又くぎ:ケーブルやエキスパンドメタル(歩み板)をまくらぎに固定するために跨いで打つくぎ。
  • 洋くぎ:一般的な丸くぎ。

(レールボンド)

  • CV形:継目のレール頭側部に取り付ける
  • CL形:継目のレール腹部(継目板より外側)に取り付ける

 例)CL-100-1500:100はボンド線の断面積100㎜2、1500は長さ1500㎜

 ※CL-15はヤード内等、片側レールに取り付けている細い線で通称シグナル(信号)ボンドと呼ばれる

【無道床橋梁区間に使用する材料】

(フックボルト)

  • 特殊型:
  • 改良型:
  • 福鉄式:
  • 九鉄式:九州鉄道機器製造㈱製のフックボルトで、回り止めが片側にあるシンプルな形状。丸穴のみ。径はΦ19・22・25㎜、フックのアームは55㎜と100㎜、150㎜があり、長さはそれぞれ180~560㎜、まくらぎ上面からの出越しは50㎜、橋桁への掛り代は○○とされている。
  • KT式:コンドーテックの角フックボルト。回り止めは両側にあり、ナットにはハードロックを使用している。基本は、まくらぎの合成化に併せて角穴が推奨されているが、既設の橋まくらぎのフックボルト脱落対策の需要があり、後に丸穴タイプも開発された。また、振動によるフックの外れを防止するためフック部分を鍛造で製造しており、その弾性力を最適化するためナットのトルク管理をキッチリする必要がある。フックのアームは標準型とロングアーム型があり、径は角穴が22㎜か26㎜、丸穴が23㎜か27㎜、28㎜、長さは角穴タイプで180~500㎜、丸穴タイプで240~500㎜、まくらぎ上面からの出越しは70㎜、橋桁への掛り代は25㎜または30㎜以上とされている。
  • TN式:

(L型締着)

  • 横縫いボルト:

(まくらぎ継材)

  • まくらぎ継材:レールふく進等による、まくらぎ直角狂いや間隔狂いを防止するためのもの。橋まくらぎや伸縮継目などの箇所に取り付けられる。50㎜×50㎜×6㎜のL形鋼が標準的に使用される。

(歩み板)

 無道床橋梁の開口部区間において歩行しやすくするために、軌間内に設置する歩行板のこと。本来は旅客が安全に歩行できるように設ける避難用設備。

  • 敷板:木製や合成ガラス繊維の歩行板。
  • エキスパンドメタル:網目状になった鋼製の歩行板。
  • 縞鋼鈑:縞模様の鉄板。左右レールとの接触による軌道短絡に注意。

【レールの終端に使用する材料】

(車止め)

  • 砂利盛り:
  • 車止め装置(レール製):
  • 車止め装置(鋼製):
  • 車止め装置(レール加工):
  • 制走堤:
  • 油圧ダンパー式車止め装置:

(安全側線緊急防護措置)

  • タピット:安全側線の砂利盛りに逸走した場合に、列車が鉄パイプで作られた接触わくに高さ1m、約140kgfの荷重が作用した際に下部の特殊ボルトを切断し倒れ、関係信号機を停止信号とするもの。通称「ねずみとり」ともいう。

【保線材料線に使用する材料】

  • 車輪止め(逸走防止板含む):保守用車やけん引されるトロリーなどを保材線に留置させる場合に本線側へ逸走しないための設備。万が一、乗り上げて脱線しても本線側を支障しない方に設置する。また、保守用車等を移動させる際の撤去の失念防止として、車輪止めをセットした場合に立ち上がる標識等もある。

【その他】

  • バラストマット:当初新幹線の道床劣化、細粒化対策として開発され、高架区間のみを対象とし考えられてきたが、在来線においても高架区間等に使用する場合は、JRS07116-1〔バラストマット(新幹線用)〕を使用するものとする。敷設方法は以下のとおり。
  • 道床安定剤:

(参考文献)

  • 解説 鉄道に関する技術基準(土木編)第四版
  • 新版 軌道材料 新版軌道材料編集委員会 編
  • 保線問答集(上巻) 鉄道現業社 編

<画像引用元>


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